亜鉛ニッケル合金めっき(ジンロイ等)

【この記事の要点】

  • 亜鉛ニッケル合金めっきとは:亜鉛に数%〜十数%のニッケルを共析させることで、耐食性を飛躍的に高めた合金めっき(ジンロイ等)です。
  • 超高耐食性:通常の亜鉛めっきの数倍の防錆力を持ち、塩水噴霧試験で1,000時間以上をクリアするスペックも可能です。
  • 熱害への強さ:エンジンルーム周辺など、高温環境に晒されても防錆力が低下しにくいという優れた特性を持ちます。

亜鉛ニッケル合金めっきとは?|過酷な環境を耐え抜く超高耐食

自動車の足回りやエンジンルームなど、極めて過酷な環境でサビを防ぐために開発されたのが「亜鉛ニッケル合金めっき」です。亜鉛の「犠牲防食作用」に、ニッケルの高い耐久性を組み合わせることで、亜鉛が溶け出すスピードを劇的に遅らせます。通常の亜鉛めっきの限界を突破する、最高クラスの防錆皮膜として機能します。

1. 耐食性が飛躍するメカニズム

亜鉛は鉄の身代わりになって自らが溶ける「犠牲防食作用」を持っていますが、塩害や熱のある過酷な環境では亜鉛自体が急速に消耗してしまいます。

そこに耐食性の高い「ニッケル」を合金化させることで、亜鉛の自己消耗のスピードを劇的に遅らせることができます。犠牲防食作用を維持しつつ皮膜自体の耐久性が向上するため、通常の亜鉛めっき単体と比較して数倍〜10倍近い強力な耐食性を発揮するのです。

2. よくある質問(FAQ)

Q1. ジンロイとは違うものですか?

A. ジンロイは薬品メーカーの商標名ですが、業界内では亜鉛ニッケル合金めっきの総称として広く定着しています。

Q2. 一般的な亜鉛めっきとの違いは?

A. 防錆力が数倍高く、熱にも強いのが特徴ですが、液管理が難しくニッケルを使用するため加工コストは高くなります。

Q3. ニッケル含有率はどのくらいですか?

A. 一般的に5〜15%程度にコントロールされます。この比率が狂うと目的の耐食性が得られなくなります。

Q4. クロメート処理は必要ですか?

A. はい。合金めっきの上からさらに三価クロメート処理等を施すことで、防錆力を最大限に引き出します。

Q5. アルミダイカストにも加工できますか?

A. 鉄鋼材料が主流ですが、適切な前処理(ジンケート処理等)を行えばアルミ材への加工も可能です。

厳しい防錆スペックでお悩みの方へ

塩水噴霧試験で長時間の耐久性が求められている、あるいは高温環境でのサビ対策が必要といった課題がありましたら、ぜひ日本バレル工業に相談してください。部品の使用環境や図面要求を詳細にヒアリングし、合金めっきと最適な後処理を組み合わせた解決策を一緒に考えご提案いたします。過酷な環境に耐え抜く高い品質基準を満たした量産加工はお任せください。まずはお気軽にお問い合わせください。

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