アルマイト(陽極酸化処理)
【この記事の要点】
- アルマイト(陽極酸化処理)とは:アルミニウムの表面を強制的に酸化させ、分厚く硬い酸化皮膜を形成する処理です。
- めっきとの違い:めっきが「別の金属を被覆する」のに対し、アルマイトは「素材自体を成長させて変化させる」処理です。
- 特性と注意点:耐食性に優れ着色も可能ですが、「電気を全く通さない(絶縁性)」ため、導電性が必要な場合はアルミめっきが適しています。
アルマイト(陽極酸化処理)とは?|アルミめっきとの決定的な違い
アルミニウム製品に広く用いられる「アルマイト」は、「めっき」と混同されがちですが、金属を付着させるのではなく、アルミ自体の表面を電気化学的に酸化させて強いバリア(酸化皮膜)を作る技術です。非常に硬くサビに強いですが、電気を通さなくなり、はんだ付けもできなくなるため、用途に応じた使い分けが必要です。
1. 酸化皮膜の成長メカニズム
酸性の溶液の中でアルミ部品にプラス(陽極)の電気を流し、強制的に分厚く緻密な酸化皮膜を成長させます。
形成された皮膜は非常に硬く、サビに強いだけでなく、無数に空いたミクロの穴に染料を入れることで様々な色をつけることも可能です(カラーアルマイト)。しかし、電気的な絶縁被膜となるため、導電性やはんだ付け性が求められる電子部品には、アルマイトではなく特殊な前処理(ジンケート処理)を用いた「アルミへのめっき」が必要となります。
2. よくある質問(FAQ)
Q1. 寸法は太くなりますか?
A. 皮膜が内側と外側の両方に向かって成長するため、外側に成長した分だけ寸法がプラスになります。
Q2. アルマイトされた部品に電気を通す方法は?
A. 絶縁皮膜であるため電気は通りません。導電性を持たせたい場合は、アルマイトではなくアルミ用の「めっき(ニッケル等)」が必要です。
Q3. 色をつけることは可能ですか?
A. 可能です。皮膜にある微細な穴に染料を入れる「カラーアルマイト」により、多彩な着色ができます。
Q4. アルマイトは剥がれますか?
A. 素材と一体化しているため、めっきのようにペロリと剥がれることはありませんが、摩耗や強い酸・アルカリで溶けることはあります。
Q5. 鉄やステンレスにもアルマイトはできますか?
A. できません。アルミニウム(および一部のチタン等)専用の処理です。
アルミ部品の表面処理でお悩みの方へ
アルミ材に電気を通したい、はんだ付けをしたいといったアルマイトでは対応できない機能が必要な場合は、ぜひ日本バレル工業に相談してください。難しいとされるアルミ素材へのめっき処理(ジンケート処理等)を含め、製品の機能要件を満たす最適な解決策を一緒に考えご提案いたします。素材の特性に合わせた確実な表面処理で製品開発をサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
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