現場リーダーの成長を支える「現場管理の基礎研修」レポート

日本バレル工業では、製造現場の最前線で活躍するリーダーの育成に力を入れています。先日、次世代のリーダー層を対象に実施された「現場管理の基礎研修」の様子をご紹介します。
「技術を磨くだけでなく、チームとして最高の成果を出すには?」求職者の皆さんにぜひ知っていただきたい、当社の「人を大切にする文化」が詰まった研修内容です。
1. 現場リーダーに求められる「意識の転換」
今回の研修の大きなテーマは、「“できる人”から“やらせる人(任せる人)”への意識転換」です。
プレイヤーとして優秀な人ほど、「自分がやった方が早い」と考え、仕事を抱え込んでしまいがちです。しかし、リーダーの本当の役割は、自分一人の作業量ではなく「人を動かしてチームとしての結果を出すこと」にあります。
研修では、単に作業をこなすのではなく、部下に考えさせ、任せ、支えることでチーム全体の戦力を底上げする重要性を学びました。
2. 仕事を止めない「段取り力」を磨く
製造現場において、効率と品質を支えるのが「段取り力」です。
当社が大切にしているのは、「段取り八分(だんどりはちぶ)」の原則です。
- 仕事を止めないための準備: 段取りは単に仕事を早くするためではなく、現場を止めないために行います。
- 2つの段取り: 工具や配置を整える「目に見える段取り」だけでなく、作業の流れや人の動きをイメージする「考える段取り」を重視します。
- 前日準備の徹底: 材料が届いてから考えるのではなく、前日に作業内容や人員配置を整えることで、ムダな「待ち」や「やり直し」を防ぎます。
リーダーが全体を俯瞰し、余裕を持って準備を整えることが、メンバー全員の安心感と成果につながります。
3. 「適材適所」でチームの力を最大化
業務分担において、当社が重視しているのは「均等に分けること」ではなく、「適材適所への配置」です。
メンバー一人ひとりの得意・不得意やスキルを日頃の観察から把握し、それぞれが一番力を発揮できる役割を任せます。また、難易度の高い作業には新人とベテランをペアにするなど、「教育を兼ねた分担」を行うことで、着実なスキルアップをサポートしています。
4. 失敗を責めず、仕組みを改善する「トラブル対応」
現場でトラブルが起きた際、当社のリーダーが真っ先に考えるのは「誰のせいか」ではなく「何が起きたか」という事実です。
- ステップ① 事実確認
- 感情で動かず、自分の目で現場の状況を正確に把握します。
- ステップ② 原因分析
- 「なぜ?」を繰り返し、個人のミスではなく「仕組みの問題」として根本原因を探ります。
- ステップ③ 再発防止
- 応急処置で終わらせず、二度と同じ問題が起きない「仕組み」をチーム全員で作り上げます。
失敗を隠すのではなく、「次に活かす姿勢」を共有する。この文化があるからこそ、若手社員も安心して新しいことに挑戦できる環境が整っています。
採用担当者からのメッセージ
日本バレル工業には、創業70年の歴史の中で培われた確かな技術がありますが、それを支えているのは「人」です。
「自分でやるほうが早い」と感じるときこそ、育成のチャンス。リーダーが部下の成長を支え、日々の小さな改善(ムダ・ムリ・ムラを減らす工夫)を価値ある一歩として認める文化があります。
私たちと一緒に、チームで高め合いながら「ものづくり」のプロを目指しませんか?
日本バレル工業株式会社
バレルメッキの専門企業として、自動車部品や建築金物など幅広い分野の表面処理を担っています。未経験からでも安心して成長できる研修体制と、チームワークを重視した職場環境が自慢です。